ちょんまげぷりん・読書感想文

ネットラジオ「ザ・ニュータイプナイト」の“夏の読書感想文”コーナーに投稿したものです。夏休みの宿題の参考に、どうぞ。

ちょんまげぷりんを読んで

極楽まさこ

結論から言うと、安兵衛が江戸時代に帰って本当に良かったです。ショタコンで同性愛者の男と一緒に暮らし、幼い友也くんが日々調教されていく様子には、ページをめくるたびに心が痛みました。

江戸時代は、アブノーマルな性がはびこっていたと言いますが、それにしても安兵衛はアブナイ男です。

特に、上野公園で素振りをする場面は、とても恐ろしいシーン。それまでは、ハンバーガーショップで怒鳴るなど、サディストなキャラとして描かれていた安兵衛ですが、ここではマゾな一面も見せています。友也くんに、自ら剣を教え、その竹刀で……、安兵衛は、何をさせようとしていたのでしょうか。

「もっと、もっと、叩くでござる(はあと)」という安兵衛のもだえる姿が脳裏に浮かんでしまったのは、私だけではないでしょう。

そして、シングルマザーである友也の母親・ひろ子には、息子をを守って欲しかった…! 安兵衛の作戦にまんまとひっかかり、仕事にかまけて家を空けるとは、なんたることかと。母親のいないあいだに、友也くんは、何度も安兵衛の毒牙に…ああっ、もうこれ以上は書けません。

安兵衛は、友也くんの気を引くためにスウィーツを極めたと思えば、突然芸能界に身を投じるという、ツンデレ作戦に出たり、あげくのはてには、友也くんを冷蔵庫に閉じ込めるというハードプレイに興じたり。こんなエロ小説を読んだのは、団鬼六の「花と蛇」以来。一部のマニアな方々には、ウケが良いかもしれませんね。この本がベストセラーだという背景には、病んだ日本の内面があらわれているように思えてならないのです。

ちょんまげぷりん (小学館文庫)

ちょんまげぷりん (小学館文庫)

  • 作者: 荒木源
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2010/02/05
  • メディア: 文庫

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA